ホテルミラコスタ:カピターノミッキーマウスルームの天井画について 番外編

 

みなさん、こんにちは!

お久しぶりです。

 

前回からだいぶ間が空いてしまいました。

 

前回までカピターノミッキーマウスルームの天井画について紹介してきたのですが、

まだ少し書きたいことがあったので、今回は番外編としてお送りしたいと思います!

 

 

 

まず、1つ目。

前回まで紹介した星座図には、今では存在しない星座がいくつか描かれていました。

現在、全天の星座は「88星座」と正式に定められています。

なぜ、現在の正式なものではなく、あえて昔のままで描かれているのでしょうか。

 

私は、この星座図は大航海時代のものではないか、と考えました。

 

ホテルミラコスタの時代設定については、明確に言及されていないようです。

ですが、ホテルのあちこちには数々の"冒険の証"が残されています。

 

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たとえば、こちらはホテルのロビーにある船のモニュメントです。

ミッキーたちが船に乗って冒険している様子を見ることができます。

 

その他にも、客室にはミッキーが旅した航路が記された地図なども飾られています。



このことから、ホテルミラコスタのテーマのひとつとして、"大航海時代"があるのではないかと思うのです。

 

そして、大航海時代には多くの探検家たちが、今まで行ったことのない世界へ旅に出ました。

そこで、今まで見たことがなかった星を見つけ、探検家たちはそれぞれが新たな星座を生み出していったのです。

こうして16世紀頃から、新しい星座が次々と作られていきました。

 

カピターノミッキーマウスルームの星座図は、ちょうどこの時代の星座図なのではないでしょうか。

そう考えると、ずっと昔のロマンに溢れた時代がグッと近くに感じられますね!

 

 

 

 

さて、2つ目です。

実は天井画の中で紹介していないキャラクターがいました。

というのがこちら、

星座図の周りにいる、4人の賢そうなおじさま(おじいさま?)たちです。

 

左上から時計回りに、

ルードヴィッヒ・フォン・ドレイク教授

オウル教授

ジャイロ・ギアルース

マーリン

です。

 

彼らについて少し詳しくお話していきたいと思います。

 

・ルードヴィッヒ・フォン・ドレイク教授

彼はドナルドダックの伯父である、ルードヴィッヒ・フォン・ドレイク教授です。

”教授”と呼ばれる通り学問に精通していて、ちょっとした発明家でもあります。

 

ディズニーストアで展開されている「ユニベアシティ」というシリーズでは、ミッキーたちが通う学校の教授として登場し、シリーズの原点となる”クマのお話を作る”という宿題を出していましたね。

 

彼が持っているたくさんの球体、一体何なのでしょうか。

惑星にも見えるし、昔学校の授業で習った元素の構造式にも似ているなと感じました。

 

 

・オウル教授

 

彼は短編映画「メロディ」に登場する、オウル教授です。

作中では音楽についていろいろと教えてくれます。

 

こちらの天井画では何やら分厚い本を片手に、私たちに語り掛けているようですね。

よーく見ると、彼のネックレスに隠れミッキーがいます。

 

 

・ジャイロ・ギアルース

 

こちらもドナルドダックの親戚であるジャイロ・ギアルースです。

彼も発明家ですが、何かとトラブルを起こしがちなキャラクターでもあります。

 

この天井画のジャイロは、望遠鏡のようなものを覗いていますね。

周りにもフラスコが並んでいたりして、少なくとも見た目はすごく賢そうに見えます笑

 

 

・マーリン

 

ここまでずっと鳥のキャラクターが続いていましたが、最後は「王様の剣」に登場する魔法使いマーリンです。

 

彼は偉大な魔法使いで、知識はもちろん優しさも持ち、少し子供っぽいところもある親しみやすいキャラクターです。

 

こちらでは地球のような球体を持ち、何かを計測しているようです。

 

 

少々話が脱線しますが、東京ディズニーシーのフォートレス・エクスプロレーションにある”ナビゲーションセンター”という施設では、地球が平面だったと考えられていたころの想像上の地球の様子を見ることができます。

 

古代の哲学者たちの間では、このような”地球平面説”が支持されていました。

 

もちろん、”地球球体説”も存在しており、有名な哲学者アリストテレスが唱えたことによって徐々に広まっていきました。

 

また、大航海時代で船で海洋をはるばる旅することができるようになり、”地球は球体である”という説がより濃厚になりさらに広まりました。

 

この天井画のマーリンはすでに球体の地球を手にしており、地球球体説を推していた哲学者たちのように高い教養を持っていることがわかりますね。

 

 

 

さて、長々と続いてきたカピターノ・ミッキールームの天井画考察シリーズも今回で完結です。

 

私の知識不足で見逃している点もあるかと思いますが、こうやって一つの画とじっくりと向き合って考察することができて、とても楽しかったです!

 

ご覧いただきましてありがとうございました。

また、次回のブログでお会いしましょう!

 

 

 

 

おまけ

東京ディズニーリゾート公式サイトより

カピターノ・ミッキーのぬいぐるみバッジが発売されました!

手にはちゃんと航海図を持っています。かっこいい!